長岡・小川研究室へようこそ。本研究室では情報理論を主たるバックグランドとして、量子情報、情報幾何、通信、暗号、乱数、数理物理などの諸分野への応用・拡張・深化を目指して研究を行っています。工学、数学、物理の新たな出会いを求めて重要かつオリジナリティの高い理論研究の成果を世界に向けて発信していくことと、そのプロセスを通して、さまざまな工学的問題を理論的・数理的に理解し、解決していく力を養成する教育の場を提供すること --- これら二つを両立させていくことが本研究室の使命だと考えています。
目次: ごあいさつ / 研究室紹介 / メンバー / 修士論文・博士論文 / 進学案内 / アクセス
長岡・小川研究室へようこそ。本研究室では情報理論を主たるバックグランドとして、量子情報、情報幾何、通信、暗号、乱数、数理物理などの諸分野への応用・拡張・深化を目指して研究を行っています。工学、数学、物理の新たな出会いを求めて重要かつオリジナリティの高い理論研究の成果を世界に向けて発信していくことと、そのプロセスを通して、さまざまな工学的問題を理論的・数理的に理解し、解決していく力を養成する教育の場を提供すること --- これら二つを両立させていくことが本研究室の使命だと考えています。
本研究室の正式名称は大学院情報システム学研究科/情報ネットワークシステム学専攻/ネットワーク基礎学講座/長岡・小川研究室です。韓・長岡研究室を前身とし、韓太舜教授の定年退職(名誉教授)、小川准教授、鈴木助教の着任によって現在の体制になりました。ネットワーク基礎学講座は現在、客員研究室を持っていないので、同講座=長岡・小川研です。研究は基本的にそれぞれが独立して自由に行っています(時には共同研究もします)が、研究室運営には三人が協力してあたっています。
冒頭にも述べたように、研究室としての共通のバックグラウンドは情報理論においています。情報理論は 1948 年に天才シャノンによって創始された工学的理論ですが、その基本的考え方は数学、物理、確率論、統計学などの多方面と根底の部分で関係しています。また、その応用領域も、通信やデータ処理はもとより、暗号、探索、統計的推測などさまざまな分野に拡がっています。本研究室ではこのような情報理論の持つ深みと拡がりに注目し、特に以下のような諸テーマについて研究を行っています。詳しくはスタッフのページを参照してください。
本研究室に所属する学生は、通常、いずれかのスタッフの指導のもとで上述の研究分野の中から適当な課題を選んで研究を行い、その成果を修士論文や博士論文としてまとめます。理論的分野で論文を書くのはとても難しいことのように思うかもしれませんが、それはその学生が理論の世界に何を求め、何を目指すかということによって違ってきます。特に修士課程の(標準的な)学生と博士(後期)課程の学生とでは論文を書く目的も水準も大きく異なります。以下のそれぞれの項目で少し詳しく説明しますので参照して下さい。
修士課程でも博士課程でも、本研究室への進学に関心がある場合には、スタッフにメール等でコンタクトを取り、ぜひ直接会って話をする機会を作るようにして下さい。入試説明会や研究室公開の機会を利用することも一方策です。
入試の時期やシステムについてはIS 研究科の案内をご覧下さい。特に、修士課程の特別選抜は時期が早いので注意して下さい。
理論の分野で本当に新規性のある結果を得て論文を書くというのはそう簡単なことではありません。しかし、本研究室の修士課程で学ぼうとする多くの学生にとって、修学の目的は、そのような論文を書くことでも理論の研究者になることでもなく、理論的な手法や考え方を身につけて今後の工学者・技術者としての人生に生かしていくことだと思います。この場合、難易度という点で特に他の研究室との差はありません。また、修士論文に向けての研究の具体的なプロセスも、多くの場合、計算機シミュレーションや実験が主体となり、「紙と鉛筆」だけで勝負というケースはむしろ稀です。
予備知識についてはどうでしょうか。もちろん、情報理論をはじめとしてスタッフの研究テーマに直結する分野をある程度修得済みであれば、具体的な研究テーマに早く取りかかることができ、それだけ高いレベルの研究成果を得られる可能性が高まります。しかし、そのような知識は、研究室で用意するセミナーや輪読、スタッフによる個別指導などを通して、進学後に勉強をはじめても十分に修得可能です。したがって「予備知識がないのでついていけないのではないか」という心配は無用です。実際、本研究室にこれまで在籍した学生の出身分野は、情報系や電気電子系は言うにおよばず、機械、数学、物理、統計など多岐に渡っています。さまざまな出身の学生達が新天地を求めて集まってくることから生じる自由な雰囲気と活力こそが情報システム学研究科(IS研究科)の魅力であり、本研究室もそれを前提として運営しています。
それではどういう学生が本研究室に向いているのでしょうか?あるいは、我々から見てどういう学生に来てもらいたいのでしょうか?一番大切なことは、数学的理論の世界が(得意不得意は別にして)「好きかどうか」ということです。数学や物理、あるいは通信でも情報処理でも計算でも回路でも統計でも制御でも、数学の力を借りてある種の問題の本質を探り、統一的な方法論を提供する理論がたくさんあります。自分が過去に学んだ(あるいは見聞きした)そのような理論を思い浮かべてみて下さい。そこには、論理性、一般性、普遍性、有用性、数学的技巧の妙技、構築美など、理論ならではのさまざまな魅力がつまっています。そういう世界が好きかどうかを本研究室に進学する際の判断基準の一つにするとよいでしょう。
「理論的思考」とは、現実のさまざまな現象・問題・技術などの背後に隠された本質的な要因を理解し、ものごとの根本にもどって新しい着想を得ることを可能にする一つの力です。この力は、ある期間(特に若いときに)一つの理論を集中的に学び、さらにはそれを何か具体的な問題と関連させて「研究」してみることによってはじめて身につけることができます。本研究室の教育上の主要な目標もそこにあります。
なお、「理論の分野で何か新しい貢献がしたい」あるいは「研究者になりたい」という明確な意思を持って修士課程への進学を希望する人ももちろん歓迎です。いや、本当はそういう人にこそ来てもらいたいのです。この場合は次の博士課程への進学についても合わせて参照して下さい。
最後に、本 IS 研究科(修士課程)における研究室配属のシステムについて注意しておきます。IS 研究科の各専攻では、入学時には研究室(指導教員)は原則として未決定であり、入学後に説明会や面談を経て決定します。この際、特定の研究室(教員)に希望が集中した場合には調整を行います。できる限り学生の希望を尊重して調整しますが、必ず希望どおりの研究室に行けるという保証はありません。ただし、特別選抜と社会人選抜の場合は合格時に指導教員が決まっています。また、一般選抜の場合も、各講座若干名に限り、合格発表直後に指導教員を決めることができる「早期内定」という制度があります。志望研究室が明確な場合にはぜひこれらの制度を利用して下さい。
博士課程の場合には、在学中に何らかの理論的課題(あるいは理論に限らず本研究室で指導可能な課題)に関して新規性のある研究を行い、それを論文として発表することが求められます。これにはそれなりの努力+時間+能力が必要となりますので、誰でもどうぞと気軽に勧めるわけにはいきません。しかし、我々としては、情報理論あるいは数理工学の新しい可能性を一緒に模索してくれるような意欲的な学生にぜひ来てもらいたいと思っています。
本研究室は、量子情報理論および情報幾何学の分野では国際的に通用するレベルにあると自負しています。ユニークな理論的課題もいろいろと(秘かに)暖めています。これらは比較的新しい分野なので、修士課程まで全く勉強したことがなくても、理論家としての「力」があればそれほど問題になりません。情報理論は言うに及ばず、数学や物理、あるいは数理工学の何らかの分野において理論をある程度きちんと勉強したことがある人で、量子情報や情報幾何の分野に興味を持っている場合には、ぜひ一度相談に来て下さい。量子情報も情報幾何も間口が広いので、既存の分野のどれか一つに通じていると、それを足がかりにして新しい理論的世界に入っていける場合が往々にしてあります。なお、これらの分野以外でも指導可能な場合がありますので、関心のある方はスタッフに相談して下さい。
IS 研究科では、博士課程(後期課程)入学者向けの支援プログラムを用意しています。すでに社会人として職を得ている方の場合は、社会人入学という制度がありますのでご検討下さい。社会に出て様々な経験を積んだ後に理論的研究への興味を持ち、それを追求してみたいという方もいるでしょう。IS 研究科では、働きながら(あるいは働いた経験があって)研究を行いたいという方の学位取得を積極的に支援しています。詳細はIS研究科の紹介をご覧ください。本研究室でも、ゼミや討論の時間帯を工夫するなどの様々な配慮をしています。
〒182-8585 調布市調布ヶ丘1-5-1
電気通信大学 大学院情報システム学研究科 IS棟8階
電気通信大学 大学院情報システム学研究科 情報ネットワークシステム学専攻 ネットワーク基礎学講座(長岡・小川研究室)
Last Updated: 2012-04-26